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執筆者の写真Ys ワイズ

国土強靭化ワークショップに参加しました


気候変動により自然災害が頻発化・激甚化しています。また、大規模地震が再び起こるのではといった見解も見られます。これらに備えるための防災・減災を推進するために、国は国土強靱化計画を立てています


こうした取り組みの一環で、自主的な防災を促進する対話型ワークショップが、内閣官房の主催で開催されています。今回のテーマは、「レジリエンス」×「共生」Withコロナのなかで助け合うコミュニティ、というテーマで実施されました。


このワークショップは各地で開催されているのですが、今回の会場は東京ということもあってか、全国から参加者が集まりました。また、コロナの影響からオンラインでの参加者も多くいました。参加者の多くは防災士として活躍されている方でしたが、中には自治体職員の方も見受けられ、地域の官民の連携についても話し合うことができるのが、このワークショップのいいところです。


今回のテーマがWithコロナということで、コロナの流行によって、避難訓練や講習会ができない今、地域の人たちの防災意識をどうやって向上させるか、また、誰を対象に実施するか、といった課題について考える機会となりました。今年に入ってから、特に関東より東では、地震がたびたび起きています。日常の避難訓練は、避難所の確認や避難バッグの準備といった備えのみならず、万一の時には誰と協力し合って避難所を運営するのかといった体制作りにも非常に有効です。対面での接触ができない今、これらの課題をどう克服するかについて、各々の経験や対策案を発表する会になりました。


ワイズでは、気候変動の影響をわかりやすく伝えるためのカードゲームを実施しています。今回のコロナ対策として、つくば市が中小企業の販路拡大のための助成金を用意してくれたので、そちらを使ってオンラインワークショップを企画中であることを発表してきました。


ワークショップは対面式の方が議論が断然活発になるのですが、オンラインで実施しなければならない場合、参加者のかかわりを増やすことが重要になります。このため、紙に印刷してあったカードをウェブ上の模造紙(のようなもの)に乗せて、マウスで移動させたり、ポインターで線を引いたりできるような機能を使って、できるだけ実際のワークショップの形式に近づくように設計しています。発表時間は1分30秒と大変短かったので、うまく伝わらなかったどうか、ちょっと自信がありませんが・・・。


また、防災の普及啓発は誰を対象とすべきか、という議論では、私の方から高校生や大学生を対象とするべきだ、と述べてきました。防災士の資格を取る人は、時間に余裕があり、何らかの自然災害を経験した人なので、私のような年配世代が多いのですが、実際に災害が発生して避難所を運営するとなったとき、実働を買って出てくれる世代をもっと巻き込んでおく方がスムーズに避難所を開設・運営することができます。個人的には、大学生はもちろんのこと、高校生にもぜひ防災に参加してもらいたいと思っています。高校は学校が避難所に指定されていますが、そこの生徒さんは学校のつくりを熟知していることから、教室の効果的な利用方法を考えたり、必要な備品を調達することができたりします。また、高校生は大人として判断して行動できるだけの資質があります。こうした背景から、若い世代がもっと防災に関わるためにはどうしたらよいのか、ということを、現役の防災士が考えて、間口を広げることが大切だと思っています。


若者世代の防災意識は大変高くなっています。特にSDGsのゴール13番の指標には、気候変動に起因する危険や自然災害に対するレジリエンスおよび適応力を強化する、が含まれているため、SDGsの一環で取り組んでいる学生団体も多くあります。こうした若者に昨今人気のプラットフォームがClubhouseと呼ばれるものです。Youtubeのように画像を用意したり、顔を出したりすることなく、ラジオ番組のように気軽に話をするスタイルなため、様々な話題のチャンネルが作られています。流行りのプラットフォームを利用することで、若い人たちにもっと防災の取り組みが広がってくれればと思います。


・・・といった発表をしたところ、ワークショップにきていたイラストレータさんが下のような素敵な絵にしてくださいました(左端が私)。なんでもグラレコといって、議事録を絵にするものだそうです。また流行りものを一つ知って、得した気分になったワークショップでした。が、本題は、防災の取り組み促進です。発表した活動内容を実行できるよう、取り組みを準備しているところです。進捗はまた後日、ここでご報告します。




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