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気候変動ワークショップをもっと身近にするために



今日は、私がこれまで実施してきた気候変動ワークショップが新たな展開があったので、それをお知らせしたいと思います。


気候変動対策として助成をいただきました

昨年、公益財団法人WNI気象文化創造センターの助成事業に応募し、ありがたいことに気象文化大賞を受賞しました。現在、この助成事業の一環として、ワークショップ用の新しいツールを開発しています。このツールの目的は、より多くの方々に気候変動を身近に感じてもらう機会を増やすことです。

助成を申請した理由は、気候変動のリスクが遠い未来や他国の問題と捉えられ、対策が後回しにされがちな現状に対する危機感からでした。実際、気候変動の影響は私たちの日常に直結しているにもかかわらず、多くの人々はそのリスクを現実のものとして感じていません。これは、日本だけでなく、世界中で見られる傾向です。一方で、人々は身近なリスクに対しては迅速に対応しようとします。このような背景から、私のワークショップでは、参加者が自分の関心のある分野に特化した気候変動とその影響について考える機会を提供しています。これまでに、「プラスチック問題」、「ファッション業界」、「地域の伝統文化」といったテーマに焦点を当てたワークショップを開催してきました。その結果、参加者からは「仲間と協力して対策を進めたい」という前向きな声をいただいています。


気候変動対策を考えるには正しい知識が必要

ワークショップを効果的にするためには、正確な気候変動の知識が欠かせません。日本各地で開催されている気候変動市民会議では、無作為に抽出された市民が地域の脱炭素化に向けた議論を行いますが、その議論の基盤となるのは、専門家による講義です。正しい情報に基づくことで、効果的な議論が可能になります。もし、正確な情報がなければ、感情に流された決断や誤った判断がなされるリスクがあり、対策の負の側面を見落とす可能性もあります。そのため、ワークショップでは参加者が気候変動について正しい知識を得られる環境を整えることが重要です。

気候変動が進行する現代では、日常生活の中で気候変動について考える機会が必要です。ワークショップ形式は、多様な意見を参考にしながら自然に気候変動を議論する場を提供します。しかし、気候変動の専門家を毎回ワークショップに招くことは、実際には難しいのが現状です。

そこで、物理的な気候変動の仕組みを説明するツールを専門家の監修のもとで作成することを考えました。これにより、毎回専門家を招く必要がなくなり、ワークショップをより広く開催できるようになります。地域社会への影響については、地域の皆さんが最もよく知っています。このツールがあれば、誰でも気候変動についてのワークショップを開くことができるようになるでしょう。


誰でもどこでも気候変動ワークショップのためのツール、もうすぐ完成!

気候変動の問題は広範で複雑ですが、このツールを使ってワークショップを全国で開催できるようになれば、年々暑くなる夏や激甚化する自然災害にどう備えるかを地域の皆さん自身が相談するきっかけになるかもしれません。現在、このツールの開発は最終段階に入っています。どのようなものが出来上がるのか、はたして効果はあるのか

引き続き報告していきます。

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